アイするスポーツプロジェクト

SDGs
●夏季パラリンピック競技

陸上競技

陸上競技

*写真提供=エックスワン

基本情報

障がいの重さにより3つのクラスが設定されています。

  • T11/F11=光覚なしから光覚まで。どの距離や方向からでも手の形を認知できないもの
  • T12/F12=手の形を認知できるものから、視力0.03まで、または視野が5度未満のもの
  • T13/F13=視力は0.04から0.1、または視野20度未満のもの

*T=Track(トラック種目とジャンプ種目) F=Field(投てきなどのフィールド種目)

T11の選手全員 とT12の一部の選手は、「目の代わりとなるアシスタント」とともに競技を行います。

トラック種目やマラソンでは、アシスタントは「ガイドランナー(伴走者)」と呼ばれ、ロープを握り合うなどして並んで走ります。5000m以上の種目では、ガイドランナーは2名までの交代が認められています。

競技のポイント

ガイドランナーは進む方向やコースの凹凸などを口頭で伝え、誘導します。引っ張ったり、フィニッシュラインを選手より先に通過したりすると失格となります。選手とガイドランナーが息を合わせて、ライバル選手を追い抜いたり、スパートをかけるタイミングなどの駆け引きをするコンビネーションが大切です。

フィールド種目では、「コーラー」と「エスコート」という最大2名のアシスタントとともに競技ができます。(1名が兼務でもよい)

跳躍のスタートラインや投てきのサークルに誘導したり、音声や手拍子で跳ぶ/投げる方向を教えたりします。

アシスタントの音声が競技の重要な要素になるため、大会の試技の際には、観客には静かに観戦することが求められます。

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自転車競技

自転車

*写真提供=エックスワン

基本情報

視覚障がいクラス(B)では2人乗りのタンデム車が使われ、「パイロット」と呼ばれる晴眼の選手が前の席に乗ってハンドル操作などを担い、後ろに視覚障がいの選手が乗ります。

両者が息を合わせて漕ぎ、ペースアップやコーナー手前の減速などのタイミングも合わせるコンビネーションが重要になります。

競技のポイント

トラック競技とロード競技があり、トラックは短距離なので、加速力や絶対的なスピードが求められ、ロードは市街地など屋外の長距離コースで競われるので、スタミナも考えたペース配分や駆け引きなども勝負のポイントとなります。

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馬術

馬術

*写真提供=c3 photograpy

基本情報

視覚障がいの選手はグレードIVとVにクラス分けされ、「コーラー」と呼ばれるアシスタントがマークの位置を声で知らせ、競技をサポートします。コーラーは最大13人までつけられます。人と馬にアシスタントも加えたチーム戦ともいえます。

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5人制サッカー(ブラインドサッカー)

5人制サッカー

*写真提供=エックスワン

基本情報

1チームは4人のフィールドプレーヤー(FP)とゴールキーパー(GK)で構成されます。GKは晴眼(視覚障がいの無い選手)、または弱視の選手が務めますが、FPは全盲の選手でなければならず、また、光を感じられるかどうかなどにより生じる有利不利をなくすため、アイマスク(目隠し)着用の義務があり、視覚を遮断した状態でプレイします。チームにはFPの目の代わりとなる「ガイド」と呼ばれるメンバーがいて、相手ゴールの裏に立ち、ゴールまでの距離や角度などの情報を声や音で伝えることができます。

競技のポイント

ボールは中に鉛の粒が仕込まれた特製のボールで、転がると「シャカシャカ」と音が鳴ります。選手はボールの音やガイドの声などを頼りにプレーするため、観客にはプレー中、静寂が求められます。

華麗なテクニックや激しくスピーディーなプレイもさることながら、「音」と「声」によるコミュニケーションで、視覚障がい者と健常者が力を合わせるところも魅力のひとつです。

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ゴールボール

ゴールボール

*写真提供=日本ゴールボール協会

基本情報

全盲から弱視の選手まで出場できますが、公平に競技を行うため、全員アイシェード(目隠し)を着用が義務づけられています。

バレーボールコート大(18メートルx9メートル)のコートを使い、1チーム最大6人で編成し、コートでは3人対3人で対戦します。

バスケットボールとほぼ同じ大きさの、鈴の入ったボールを転がし、相手のゴールに入れて得点を競います。守備側は3人で協力し、全身でゴール(幅9メートルx高さ1.3メートル)を守ります。1試合は前後半12分ハーフで、延長戦(前・後半各3分)になった場合は「ゴールデンゴール方式」で行われます。

競技のポイント

選手が音や気配を頼りにプレイするので、観客には静かに見守ることが求められます。

ゴールボールは「静寂の中の格闘技」とも呼ばれ、パワフルなボールの投げ合いやそのパワーに負けない力強いディフェンス、選手の鋭敏な感覚に根ざしたハイレベルのテクニックに加え、緻密なベンチワークも必要な奥深い競技です。

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柔道

柔道

*写真提供=エックスワン、
日本視覚障害者柔道連盟

基本情報

パラリンピックの柔道は視覚障がい者だけで行われます。

陸上競技や水泳のような障がいの程度に応じたクラス分けはなく、オリンピックと同様に男女別・体重別の階級制で行われます。アイマスクなどは使わず、全盲や弱視など見え方の異なる選手同士でも、そのまま対戦します。

競技のポイント

ルールでオリンピックと大きく違う点は試合の始め方。両選手が互いに相手の襟と袖をつかみ、組み合った状態から「はじめ」となります。組み手争いがないため、試合開始直後から一本狙いの大技が繰り出されることが多く、迫力のある試合が繰り広げられます。

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ボート

ボート

*写真提供=エックスワン

基本情報

視覚障がい者が参加できるのは、脚と胴体、腕・肩を使ってボートを漕ぐPR3クラス 舵手つきフォア(男女混合:4人乗り)のみ。

舵手つきフォアは男女2名ずつの漕手に加え、舵取り役のコックスも同乗し、5人で一組です。コックスは健常者が務めてもよく、漕手がボートで乗る位置などはチーム戦略に合わせて自由に設定できます。

競技のポイント

オリンピックで使うボートと同様にシートはスライディング式で、膝の曲げ伸ばしも使うことができ、1人1本のオールを両手で持ち、左右交互に座って漕ぎます。身体障がい(切断など)と視覚障がいという異なる組み合わせでのチーム戦もボート競技の面白さ。オールを持つ4選手の呼吸や漕ぐスピード、タイミングなどをそろえてスピードを競います。

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水泳

水泳

*写真提供=一般社団法人日本身体障がい者水泳連盟

基本情報

水泳は陸上競技に次いで出場選手の多い競技です。自由形,背泳ぎ,バタフライ、平泳ぎ、個人メドレー、リレーなど多くの種目があり、それぞれ障がいの程度に応じてクラスが設定されています。選手の年齢の幅が広く、何大会にもわたって活躍したり、1大会で複数のメダルを手にしたりするスター選手も少なくありません。

競技のポイント

視覚障がいクラスの選手の中には、自分の位置を目で確認することが難しい選手もいます。そのため、まっすぐ泳げずにタイムロスすることのないよう、バランスの良いフォームを身につけたり、左右どちらかのコースロープに身体を触れさせて位置を確認したりするなど、自分なりの方法を体得していきます。

また、プールの壁を目で確認できない選ため、ターンやゴールのときに壁にぶつかってケガをしないよう、コーチなどがプールの上から選手に合図を送ることができます。

特にS11(全盲)クラスの選手には合図を送ることが義務付けられていて、合図は選手の頭や身体に棒でタッチ(タッピング)して行います。合図を送る人を「タッパー」、合図を送る棒を「タッピングデバイス」と呼びます。

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トライアスロン

トライアスロン

写真:ITU世界パラトライアスロンシリーズ(2018/横浜)
提供:エックスワン

基本情報

視覚障がいクラス(PTVI:男/女)は、競技全体を通して同性のガイド1名と競技を行われます。

PTVI1(IBSAのクラス分類によるB1、全盲)とPTVI2(IBSAのクラス分類によるB2、弱視)、PTVI3(IBSAのクラス分類によるB3、弱視)というサブクラスが設定されていて、より公平に競えるよう、時差スタートか一斉スタートの場合はより軽度のクラスの実走タイムに、規定の補正時間を加算する。

競技は、以下の3つのパートがあります。

  • 水泳(スイム)750m
  • 自転車(バイク)20km(5km × 4周回)
  • ランニング(ラン)5km(1.66km × 3周回)

スイムパートは、同性のガイドが横を泳いでサポートします。また、スタートはどのクラスも飛び込まず、あらかじめ水中に入った状態で行います。

バイクパートは、タンデム(2人乗り)自転車を使い、ガイドが前、選手が後ろに座り、協力して漕ぎます。

ランパートでは、ガイドとロープでつながって走ります。

競技のポイント

障がいのある選手たちをサポートする「ガイド」は、選手の目の代わりとなり安全にフィニッシュまで導く役割を担います。選手と同性で、全パートを一人でサポートしなければならないため、トライアスリートとしての高い競技力と、さまざまな状況に応じた的確な判断力などが求められます。

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●冬季パラリンピック競技

アルペンスキー

アルペンスキー

*写真提供=エックスワン

アルペンスキー

*写真提供=かながわブラインドスキークラブ

基本情報

パラリンピックのアルペンスキーは、雪山の急斜面を滑り降り、1/100秒を争うスピードとテクニックが求められる迫力が魅力の競技です。
視覚障がい(ビジュアリーインペアード)のカテゴリーでは、障害の重い方からB1、B2、B3の3つのクラスに男女別に分かれています。

視覚を補って安全に競技するため、選手は「ガイド」と一緒にコースを滑り、前方を滑る「ガイド」の音声によるサポートを受けて競技します。
「ガイド」はマイクを装着して腰にスピーカーを付け、選手に声を届けやすくすることもします。

競技のポイント

高速系種目の「ダウンヒル(滑降)」、「スーパーG(スーパー大回転)」、技術系種目の「ジャイアントスラローム(大回転)」、「スラローム(回転)」、そして、スーパーGとスラローム1本ずつの合計タイムを競う「スーパーコンバインド(スーパーコンビ)」の5種目があります。

  • ダウンヒル
    最も長い距離を最も速いスピードで滑る種目。旗門と旗門の間隔は広く、コースによっては大ジャンプも見られます。唯一、公式トレーニングへの参加が義務付けられている種目です。(滑走本数1本)
  • スーパーG
    高速で滑走しながらターン技術が求められる種目で、ダウンヒルよりもターンが多いコースとなっています。レース前のインスペクション(公式のコースチェック)で最速となる滑走ラインを見極めることが求められます。(滑走本数1本)
  • ジャイアント スラローム
    スラロームとともに技術系種目と呼ばれますが、斜面を滑り降りるスピードとターンの技術を融合した総合力が必要となる種目です。2本の合計タイムで順位が決められます。
  • スラローム
    旗門数が最も多く、高い技術が求められます。最短ルートで細かいターンをしようとポールを根元からなぎ倒しながら進む滑走姿が印象的です。ジャイアントスラローム同様、2本の合計タイムで勝敗が決まります。

視覚に障がいがある選手は自分の目でコースの様子を確認することが困難です。アルペンスキーは急斜面を含むコースを速いスピードで滑り降りるため、一歩間違えると大きな怪我につながります。
そこで選手の目となり、危険がないよう選手を導く「ガイド」が選手の前を滑り、声や音を使って選手にターンの大きさや斜面変化などコース状況を伝えつつ、選手と一緒に競技を行います。
そのため、日頃から一緒に練習をして互いの呼吸を合わせたり、コンビネーションを磨かなければいけません。
またガイドは、選手を先導できるスキー技術、滑りながら選手に指示を出せる的確な判断力など、高いレベルでの競技力が求められます。選手によってはオリンピック出場経験のあるスキーヤーがガイドを務めるケースもあるほどです。
ガイドと選手は信頼感で結ばれていて、レース中はまさに一心同体。そのコンビネーションにも注目です。

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バイアスロン

バイアスロン

*写真提供=日本障害者スキー連盟

基本情報

クロスカントリースキーのフリー走法と射撃を組み合わせたものが、バイアスロンです。『走って撃つ』を繰り返すので、早く走るスキーの技術と止まって正確に打つ射撃の技術の両方が求められ、静と動という正反対の要素を持ち合わせる競技と言えます。
視覚障がい(ビジュアリーインペアード)のカテゴリーでは、障害の重い方からB1、B2、B3の3つのクラスに男女別に分かれています。

視覚を補って安全に競技するため、「ガイド」と一緒にコースを滑ります。選手は「ガイド」の声や音を頼りに競技を行います。

射撃は全て伏射で行い、視覚障がいの選手は音で的の位置がわかるビームライフルを使用します。ヘッドホンを着用し、標的に照準が近づくにつれて聞こえる周波数が高くなり、音を聞き分けて狙いを定めます。

競技のポイント

レースではスタートすると周回コースを滑走してから射撃を行い、再び周回コースに戻ります。距離と射撃の回数をこなした後にゴールとなります。
パラリンピックでは、距離別にスプリント、ミドル、インディビジュアルの3種目が行われ、スプリントとミドルは射撃で的を外した数だけペナルティー走(視覚障がいのカテゴリーは150mのループを周回)が科せられ、インディビジュアルは1発外すごとにタイムに1分加算されます。
持久力と集中力が求められる過酷な競技です。

    〈視覚障がい(ビジュアリーインペアード)のカテゴリー〉
  • スプリント 7.5km (2.5km×3周) 射撃回数:2回
  • ミドル 12.5km (2.5km×5周) 射撃回数:4回
  • インディビジュアル 15km (3km×5周) 射撃回数:4回

視覚に障がいがある選手は自分の目でコースの様子を確認することができないため、選手の目となり、選手を導く「ガイド」がいます。
ガイドは選手の前を滑り、声や音を使って選手にコーナーやアップダウンなどコース状況を伝えつつ、選手と一緒に競技を行います。
そのため、日頃から一緒に練習をして互いの呼吸を合わせたり、コンビネーションを磨かなければいけません。
またガイドは、選手を先導できる走力やスキー技術、走りながら選手に指示を出せる体力や的確な判断力など、高いレベルでの競技力が求められます。選手によってはオリンピック出場経験のあるスキーヤーがガイドを務めるケースもあるほどです。
ガイドと選手は信頼感で結ばれていて、レース中はまさに一心同体。そのコンビネーションにも注目です。

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クロスカントリースキー

クロスカントリースキー

*写真提供=日本障害者スキー連盟

基本情報

「雪上のマラソン」と呼ばれるクロスカントリースキーは、走法と距離を組み合わせた種目が行われます。
視覚障がい(ビジュアリーインペアード)のカテゴリーでは、障害の重い方からB1、B2、B3の3つのクラスに分かれています。

専用のカッターでつくられた二本の溝(シュプール)に沿って滑る「クラシカル走法」と、主にスケーティング走法を用いる「フリー走法」の2種目があります。
選手は、前方を滑る「ガイド」の音声によるサポートを受けて競技します。

距離は約1kmのスプリント系種目から、5~10kmの中距離、20kmなどの長距離種目が行われます。
また個人種目に加えて、リレー種目も行われ、 チーム同士の熱いレースが繰り広げられます。

競技のポイント

  • 個人種目
    短距離のスプリント種目は、まず 一人ずつコースを滑り、そのタイムの上位選手が準決勝などに進出します。それ以降は、視覚障がいのカテゴリーでは4名ずつのレースを行い、最初にゴールした選手の勝利となります
    中・長距離の種目は選手が一人ずつ時間差でスタートするタイムレースで、最も速いタイムを記録した選手の勝利となります
  • リレー種目
    リレー種目にはミックスリレー(男女混合)とオープンリレーの2種類があります。
    2.5km×4で走順ごとに走法の指定があり、1名の選手が2回走ることもできます。
    リレーでは走者が交代する際、直接タッチするのではなく、前の走者がゴールしてから次の走者がスタートします。

視覚に障がいがある選手は自分の目でコースの様子を確認することができないため、伴走する「ガイド」の助けを借りることができます。ガイドは選手の目となり、コースの形状や起伏を声で伝えてサポートしながら、選手と一緒に競技を行います。

参考情報

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